令和7年6月園だより 園長の小部屋より
音のしずく、こころの泉
〜ライアーコンサートから生まれた静かな感動〜
先日、のせこども園に「つくばライアーの響き」のみなさんをお迎えして、ライアーコンサートが開かれました。
木のぬくもりを感じる丸いフォルムの楽器、ライアー。そのやさしい音色は、静けさの中にふんわりと浮かび上がるように響き、空気さえも、やわらかく包み込んでくれるようでした。
コンサートのはじまりには、クーゲル(オルゴールボール)やグロッケン(鉄琴のような楽器)の透きとおる音色が静かになり響きます。
楽器を持ったつくばライアーの響きのみなさんが、音のしずくをたたえるように、一歩一歩ゆっくりホールの入り口向かい、その音が子どもたちへの「お迎えの言葉」となっているかのようでした。
言葉はなくとも、その場にいる全員の心がすっと整っていくような不思議な感覚。それはまるで、目に見えない「こころの準備体操」のようでした。
第二部には、のせこども園のA 組に加え、住吉こども園とちいろばこども園のA組の子どもたちが園バスに乗って来園し、一緒にコンサートを楽しみました。
初めて出会うお友達と並んで座りながら、同じ音に耳を傾けることで、言葉を超えたつながりが生まれているようでした。静かな交流の時間でしたが、その場のあたたかさはとても豊かなものでした。
ライアーの音楽とやさしい歌にのせて語られる「はらぺこあおむし」のお話は、物語の世界にすっと導かれるようなひとときでした。
ゆったりとしたテンポ、くり返されるやわらかなメロディー。こどもたちは、目をまんまるにしてじっと見入り、音に包まれながら物語の中へと入り込んでいました。
普段が元気いっぱいな子どもたちが、まるで心をそっと預けるように聴き入っていた姿がとても印象的でした。
また、「らかんさん」のわらべうたでは、一転して子どもたちの笑顔が弾けました。
体を使ってのまねっこ遊びに事前と熱が入り、隣の子と顔を見合わせながら、声をあげて笑う姿も。
音楽の持つ力は、静かに心を満たすだけでなく、楽しさを共有するエネルギーにもなるのだと、改めて感じました。
ライアーの持つ不思議な魅力・・・それは、その音の美しさだけではありません。
音と音の間に流れる「静けさ」、その静けさの中に感じる「ゆたかさ」や「あたたかさ」が、何よりも大切なのではないでしょうか。
子どもたちが、その静けさに自然と耳をすまし、心を開いていたことは、私たち大人にとっても大きな気づきとなりました。
日々の子育てでは、何かを教える、話す、聞かせる・・・これが「できる」、まだ「できない」といった行動に気を取られがちです。
でも、本当に心が育つのは、こうした目には見えない時間の中なのかもしれません。
ただ音に耳を傾ける。ただ隣に座って、同じものを感じる。ただ一緒に「そこにいる」こと・・・。
この日のコンサートは、子どもたちの心に静かな泉のようにしみわたり、きっとこれからの日々をやさしく潤してくれることでしょう。
そして私たち大人の心にも、音楽のしずくがそっと落ちて、忙しさに追われる日々の中で忘れかけていた「静けさの豊かさ」を思い出させてくれました。
このすてきな時間を共に過ごしてくださった「つくばライアーの響き」のみなさま、そして、園バスを何往復もして参加してくれたちいろばこども園と住吉こども園のA組さんに、心から感謝いたします。
この日は、園内に人があふれかえって大にぎわい!140名ののせの子どもたちに加え、80名以上ものA組さんの合間をぬうようにして、スーツケースやライアーケースを手にマイクロバスへ移動するつくばの方々14名・・・今までにない楽しく明るい空間でした。
毎日、至福のひとときがあります。帰りに玄関のライアーを誰かがならしてくれるのです。事務所で仕事に追われている私にとって、それはそれは、心がやさしくほぐれるひとときなのです。深くゆたかなあたかな音。思わず、なんてうつくしい!と聴き入ってしまいます。どうぞ、こんな園長のために、夕方おうちの方々も、ライアーを奏でていってみてくださいませ。ライアーは、かみさまが作ってくれたやさしさの音のような気がします。
(のせこども園 園長 田中陽子)
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みなさま♡
楽しい3日間をありがとうございました!
たくさんの貴重な体験をいただき、もううれしいやら、
さみしいやらあの後、園に帰ったら、子どもたちが、
ライアーの人たちまた来るー?と言っていました。
また来て欲しいね♡と言う私に、うん!と、
これまたにっこり首をふりふりうなずいておりました。
夕方、お家の方に、今日これ見たー!ほら見てー✨と、
ライアーの話をする子どもたち。
ライアーという言葉が日常会話となっていることが、
もう感激です。
この機会を作っていただけたからこそです♡
本当にありがとうございます 。
つくばと金沢、離れていますが、つくばの皆様がライアーを
楽しくがんばってらっしゃると思うだけで、励みになります!
私も頑張ろうって思えます。ライアーいっぱい弾きたいなって、今思ってます。
ピアノやパイプオルガン🎹の方が思い通りにひけるけど、
やはりライアーの澄んだ美しい響きが大好きです。
静けさの中の豊かな美しさ…
これはライアーだからだなと思っています。
またいつか、必ずお会いするその日まで、精進いたします♡
子どもたちに弾いて聴かせられるくらいになりたいな。
…いつのことやら
あ!職員が、すごく学びになったと話していました。
ゆたかな話し方、ゆったり丁寧に、その間といい、声量といい、
雰囲気佇まいといい、みんな、憧れのようです。
すごくすてきな刺激になったようです。
職員が癒され、学びにまでなったなら、
そんなに嬉しいことはありません。
クーゲルやグロッケン、保育に使いたい!と、
さっそく持っていっていました。
明日からの保育が、ますますおだやかで、
ゆたかな愛に包まれたものになるような気がしています。
それもこれも、皆様のおかげ。ほんとうに感謝いたします。
ありがとうございました♡
(のせこども園 園長 田中陽子)
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のせこども園(石川県河北郡津幡町) ライアーミニコンサート&はらぺこあおむし 2025.5.26
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5月26日(月)のせこども園公演にメンバー14名で伺いました。
金沢滞在の最終日、雨に悩まされた2日間とは打って変わって
朝から青空が出迎えてくれました。
こども園に着くと陽子さんが入り口で迎えて下さいました。
そして陽子さんが作ったであろうライアー紹介と
楽器紹介のパネルも。
控え室に入るとかわいらしい応接セットと本棚が、
棚の上には小さなあおむしが飾られていました。
会場準備もスムーズに終わりいよいよ公演のスタートです。
今回は「ほたる」を演奏しながら
グロッケンとクーゲルでお迎えしました。
静かな響きがながれるなかこどもたちもおしゃべりなく
静かに席に着いています。
そして静けさを壊さない陽子さんのこどもたちへのあいさつ
こちらも本当に素敵でした~
演奏がはじまると子どもたちのクリクリした目が輝いています。
入場の時に落ち着きがなかった子どももいつの間にか
静かに聞いている様子でした。
今回は年長以外ののせこども園の子どもたちのグループと、
のせこども園、住吉こども園、ちいろばこども園の
年長児グループに分けて2公演を行いました。
後半の年長児グループは初めて顔を会わす
子どもたちだったのですね。
とっても落ち着いて聞いていてくれたので
何も違和感を感じませんでした。
もしかすると子どもたちも
少し緊張していたのかもしれませんね。
「らかんさん」のまねっこ遊びでは
子どもたちの楽しそうな表情に救われました
「小さな世界」では陽子さんに飛び入りでライアーで
演奏に参加していただきました。
是非、前の席に座ってとの申し入れはやんわり断られ、
緊張するからと後ろの席に座っての演奏になりました
そして演奏会の最後には3園の子どもたちから
歌のプレゼントがありました。
お祈りの際には小さな手をギュットにぎり、
目もギュッと閉じて一生懸命お祈りをしている姿が
本当に可愛らしかったです。
子ども園にライアーの音色を届けられて本当に良かった!
とほっとする瞬間でもありました。
以前「あなたは子どもたちに
ライアーの種をまきにいっているのね」と、
言われたことがあります。
種をいっぱいまいていつか新たな芽が出るお手伝いが
出来たら本当に幸せです。
ご協力いただいたすべての皆さまに感謝します。
ありがとうございました(Fuji)
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~のせこども園に到着すると、
手作りの素敵なウエルカムボードが迎えてくれました。
慌ただしく準備を進めるも、心はほんわか、
終始穏やかな空気が流れていました。
倉庫にある椅子を運び出す時、見えたのは、
掃除の行き届いた様子。
控え室となった部屋に置いてある絵本や設えを見ても、
心惹かれるものばかり。
だからなのか、醸し出している空気感に癒されていました。
「山の音楽家」では、ヴァイオリンや鳥笛、太鼓など、
「あめふりくまのこ」ではクマが、
「どこでねるの」は、裕美さん作製の人形たちが登場、
そして「はらぺこあおむし」の流れでした。
「はらぺこあおむし」の布パネルは、娘が幼稚園?の頃、
ただ一緒に遊べたら良いと作っただけでしたが、
保育所や幼稚園公演で使われるとは、
ましてや金沢へまで旅するなんて思ってもいませんでした。
皆さんに使って頂けて嬉しい限りです。
その後は、「さんぽ」「小さな世界」「にじ」を
ライアーと歌で締めくくりました。
終了後に、子ども達からお歌のプレゼントがあり、
小さな手を組んで讃美歌を歌う姿に、
涙が溢れ感動しました。
園長先生の田中陽子さんが寄せて下さった文章にありましたが、
体と心でライアーの響きを感じて、静けさに気づき、
心を開いてくれた事と思います。
駅まで陽子さんはご一緒し、お見送りして下さいました。
改札を通ると、陽子さんの涙をふく姿に、
こちらも我慢していた熱いものが頬を流れます。
ライアーが繋いでくれたご縁の温かさを感じたひとコマでした。 (Yasu)
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~初めて訪れたのせこども園では、2回公演で、
1回目は小さいお子さん100名、
2回目は2つの姉妹園の先生方や年長組のお子さんも含む120名の多くの笑顔の子どもたちに出会うことができました。
Fujiの楽しい進行で、曲を演奏し「はらぺこあおむし」も
喜んでもらいました。
陽子さんが、マイクロバスをチャーターして下さったお陰で、
ホテルから14名で楽に移動できて本当に助かりました。
バスの運転手Kさんは陽子さんのご友人とのことで、
帰りも京都まで送って頂き、陽子さんはお忙しい中改札まで、
お見送りに付き添って下さり、最後に温かい握手を交わして、
名残り惜しい気持ちで胸が熱くなりました。
Fujiが、6年前に金沢に演奏旅行でお訪ねした時に、
「陽子さんの子ども園に公演に行きます」とお約束したからと、以前から話されていて、今回のチャリティーコンサートの
翌日に、皆さんの御協力の元、
実現することができて本当に良かったです。
6年前金沢在住だったMasaと、Fujiが中心となって、
陽子さんとも何度も打ち合わせされて、
ご相談頂いたプログラムで、長い間とても熱心に
準備して頂きました。Yasu、Marit、
ラララカノンの皆さんにも、「はらぺこあおむし」の
動きのアドヴァイスを頂いたそうで、お世話になりました。
Masaは前日まで練習を重ねられたとのこと、
また、公演のための物品の荷物を送ったり等、
すべてお任せで、本当にお疲れ様でした。。
陽子さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。
(芝山恭子)
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