Sさんからのご案内で初めて
甲野陽紀先生(身体技法研究者)の講座
「ライアーと身体操作・第8回」を受講させて頂きました。
自分で体験するととても納得がいくもので
有意義な学びとなりました。
一動作一注意という基本のお話から始まり、
今回は足、手の中指の先を真っ直ぐ正面に向けて
安定をはかる動作をしてみました。
ふらつかないことを確認するために二人一組になり、
相手に押してもらうと全然ふらつかず、
今度は意識を解いて再び押してもらうと倒れそうになり、
力まずに不動となる不思議!を体感しました。
もう一つ安定する解説として、文字を読む時に
耳の感覚を使うというお話。
単に視覚のみで読んでいる姿勢では、
押されるとやはりふらつきますが、
自分自身の耳で音を聞いて文字を読むと全然ふらつきません。
それはライアーを弾く時も、単に楽譜を目で追うのではなく、
音に耳を澄ますことが大切であるとのことでした。
単に見るという思考だけに偏るのではなく五感を活かすことが
安定感を生み出すことにつながるそうです。
具体的にライアーを奏でる時の姿勢については、
まず腰で安定を取るのに大転子の突起の骨に意識を向けて、
そして肩の肩峰端(けんぽうたん)肩甲骨の端に当たるところと
膝裏のお皿の真中に注意を向けることによって
安定が保たれるとの解説もしてくださいました。
個別の相談では、お一人目は生徒さんが左腕が曲を弾く時に
必死になってしまい 、どうしても腕が胴体にくっつき
硬くなるのを改善するにはという内容。
それに対して、腕を上げる動作ではなく、
胴体に触れている上腕の下の皮膚をはがす感覚で
持ち上げて空間を作る提案がありました。
次に、ライアーを抱えた時に肩が痛くなったりする相談には、
抱えて触れている手と膝に どのような割合で
負荷がかかっているかで生じる偏りで、
バランスが悪いと痛みにつながるのではと。
手と腿に触れるところを同じように揃えるように心がけると、
かかる重さが均等になり、
その痛みが和らぐのではとのアドバイスをされていました。
最後の相談は、あぐらをかいた姿勢でタオライアーを弾く時に
肩に負担が生じるのを改善する方法をと聞かれ、
まずその弾く姿勢を実演してもらい、それを観察し、
アドバイスされたことは、楽器を自分に引き寄せるのではなく、自分の身体をライアーに寄せる方法てした。
さほど違いがないように見える動作でも、
身体の安定を保つには大きな違いがあることを
理解する場面となりました。
このように的確にアドバイスをくださる甲野陽紀先生は、
年末のライアートリオコンサートにも聴きに
足を運んでくださったそうで、
熱心に観察することで更にライアーに合った
具体的な身体操作につなげてくださっていることを
Sさんから伺い、 労を惜しまず親身に教えてくださる姿勢に
感動しました。
会場が素敵な肥後細川庭園内であったこと、
講座前のお散歩も楽しんで、
館内の趣きのある建築や 熊本ゆかりののお土産も求め、
帰りはレトロな都電荒川線に乗り盛りだくさんの
楽しい一日となりました。
企画、お世話になりましたSさんに感謝し、
次回も楽しみに待ちたいと思います♪ (Marit)