ライアー響会主催 交流のつどい

~育まれていく時間~ 2014.5.10(土)

 自由学園明日館 五月の爽やかな新緑に囲まれた明日館に、久しぶりに足を運び入れると、温かく迎えてくれる空間がそこにありました。今までの交流のつどいからまた繋がっていくような…
 皆で手際よく椅子を並べ替えて演奏会場に早変わりすると、いよいよ第一部の演奏が始まりました。多世代が色々な演奏の形で参加できるこの集いは、年齢に関係なくライアーにそそがれる愛情が、それぞれの演奏する美しい指や手から伝わり、またその広がる音色に耳を傾ける聞き手の姿勢やまなざしも、やはり美しく感じられました。
 まだ小さかったBambinaもすっかりお姉さんたちになっていて、小さな楽器にも関わらず豊かな音色が響いていました。またその歌声は天使のように澄んでいて心洗われるものでした。
 つくばライアーの響きも、一年間育んできて星座の空間を『うお座』の音色に乗せて、会場の皆さんに届けられたようで、ティータイムの時間に嬉しい感想を直接聞かせていただきました。『星たちのハーモニー』も日頃ゆかりの森でのチームワークも重なって見事な歌声と演奏のハーモニーとなりました。
 練習不足の私が そこに参加させていただいたのは、あまりにも無謀で申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、この美しいハーモニーから改めて力をいただきました。感謝です!
 第二部は今まで聞いたことがなかったのですが、帰りを急がなくてもよくなった今年は、更に素敵な演奏を聞かせていただきました。座席が、たまたま日頃教師のためのコースで教えていただいている先生方のお背中しか見られない位置で、指が見られなくて残念かと演奏前には思っていたのですが、演奏が始まると、何と、めったに見られないお背中が見事にやわらかく天使の羽のように、肩甲骨がバランスよく動いているのが見えるではありませんか!静寂の中の動力といった表現が適切かどうか分かりませんが、ライアーの響きはここから生まれている感じでした。学びの特等席でした!
 10年目を迎えるこの交流のつどいが育んできた時間が、それぞれの参加者のライアーを通じて、会場いっぱいに恵として満たされた午後の空間は、また新たな未来に繋がるのでしょうね。 響会の皆様、いつも育てて下さる機会を有難うございます。(Mari)

 ライアー響会主催の交流のつどいも、さすがに10回目だけあって、静けさが満ちていました。今回の参加はこれまでの最多の37組で、様々な個人やグループの響きを堪能することができました。
 自由学園の明日館の響きは素晴らしく、私たちは、前半、既に沢山の美しい響きで満たされた会場で、東京シュタイナー学園の生徒さんたちの繊細かつ純粋な響きに包まれた後、休憩前の9番目に、Nao、Marit、Keiko、momo、裕美さん、芝山の6名で演奏しました。裕美さんのクーゲルで始まり、これまで取り組んできた神山純一氏の「あなたの12星座」の中から『魚座』そして、今年 8月で10年になる活動、『星のハーモニー』の始まりにずっと奏で歌い続けてきた『星たちのハーモニー』を3部合唱と共に披露しました。演奏後、皆さんから、演奏が溶け合っていて、歌声もきれいでグロッケンやクーゲルも効果的だった等、とてもご好評を頂きました。星座の曲は、大阪や東京のグループから私たちも弾いてみたいとの問い合わせを頂き、楽譜をご紹介しました。
 つくばの皆さんには毎回ティータイムの準備のお手伝いや、momoには、運営委員が休めるようにと、受付や後半のドアマンまで、すっかりお世話になり、ありがとうございました。
 来年は会場が耐震改修工事の為、お休みになりますが、再来年以降、またどんな響きが生まれていくのか楽しみです。(芝山恭子)